【東軒】メディアも注目の町中華でおひとりさま絶品肉チャーハン！

今回のお目当ては「肉チャーハン」
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今回のお目当ては「肉チャーハン」

同じ部署でずっと一緒に戦ってきた女性の先輩が異動することになった。
「こんな時くらいしか外食しないからね」とちょっと早めのランチタイムに出掛けたのは「東軒」。
「小さいころから行ってる店なの」

学芸大学駅のすぐそばで、駅を出ると町中華の香りが漂っている気がしてくる。調達した食料の空き箱だろうか。ガラス窓に書いてある店名を隠すかのように段ボールが詰まれている。一人で来るにはなかなか勇気がいるぞ…先輩と一緒で良かった。

カウンター席のみでこぢんまりした店内だ。昼からお酒を飲んでいる客もいる。店内には、中華町特有の香ばしい油の香りが漂っている。この匂いのおかげで「間違いなく美味しいはず」と期待感が不安を上回る。

「うわあ、迷っちゃうなあ」
ザ・町中華のメニューがずらり。シンプルな醤油ラーメンか、豚骨チャーシューメンもおいしそうだ…
「ここに来たら肉チャーハンだね。私は決まり」
家族で来るときには肉チャーハンに揚げ物をセットにして頼んでいたという。

ボードに肉チャーハン（1,100 円）が書いてある。おすすめってことに違いない。よし、今日は先輩にならってみよう。
「あと、唐揚げと春巻きもセットで」
昼からガッツリだなあ。まあ先輩が言うんだからこっちも間違いないんだろう。

膝が痛くなった、あの人が転んで骨折した…待ち時間に飛び交う常連客の会話が BGM替わりだ。10分もたたないうちにチャーハンが到着した。

卵チャーハンにピーマンの細切りと肉、タマネギの炒め物をオンするスタイル。柔らかいジューシーな肉が存在感を放つ一品だ。一口食べると野菜の甘みのあとに肉々しい脂の旨味が追いかけてくる。ぱらっとしたチャーハンとの相性が抜群だ。

一緒に頼んだ揚げ物もいってみよう。春巻きと若鳥の唐揚げ mix（900円）。

まずは揚げてアツアツの春巻きにかぶりつく。少し焦げ目のついた皮のバリバリッとした食感と、中から溢れ出す具材のジューシー感がたっぷり。唐揚げも衣がサクサク、中はしっとりで、口いっぱいに旨味が広がる。どちらも濃いめの味付けが特徴で、お酒のお供として最適だ。もちろんノンアルコールでも満足感十分。

「ごめんね、いっぱいなんだ」
ふと店内を見渡すとカウンター席はもう満席だ。あっという間に完食したのでまだ12時半前。早めに連れ出してくれた先輩に感謝しなくては。

「よし、午後からも頑張ろう」

次は一人でも来られるだろうか。その時は少し早めに昼休憩に入ることにしよう。

ありがとう、ごちそうさまでした。