今回のお目当ては「人形焼」
土曜日の昼、人形町にある「重森永信堂」を訪れた。最近、飲み会続きで甘いものを控えていたけれど、今日はチートデイ。この日ばかりは、体型やカロリーを気にせずに思い切り楽しむと決めていた。
創業100年以上というこの老舗の人形焼は、甘いもの好きの私にとって憧れの存在だ。
店に着くと、2~3組の列ができていた。人形町では数少ない人形焼専門店のひとつというだけあって、この光景にも納得だ。
香ばしい甘い香りに誘われながら順番を待つ。目の前に広がる七福神をかたどった人形焼は、どれも表情が少しずつ違い、手作業で丁寧に作られていることがうかがえた。
看板商品の人形焼は、北海道十勝産の小豆をたっぷり使ったこしあんを、極薄の皮で包み込んだ一品。
一つひとつの焼き型には味わい深いレトロな魅力があり、見ているだけで楽しい。さらに、壺や魚の形をしたものやつぶあん入りの「つぼ焼」もあるようだ。
私はこしあんの人形焼を購入した。受け取った人形焼はほんのり温かく、出来立てならではの香ばしい香りが鼻をくすぐる。
一口かじると、薄い皮の中から甘さ控えめのなめらかな餡が顔を出し、思わず笑みがこぼれた。濃厚でありながら軽やかな味わいの餡は、さすが十勝産の小豆を使ったもの。甘さが上品で、どれだけ食べても飽きないのが魅力だ。
店主から教わった楽しみ方も印象的だった。「少し冷めたら、電子レンジで軽く温めてからトースターで表面をカリッと焼くと、さらに美味しいですよ」とのこと。家に帰ったら、ぜひ試してみようと思った。
また、この店には贅沢な煎餅もある。卵や砂糖をふんだんに使った特製の煎餅は、カリッとした食感と優しい甘みが絶妙で、こちらもお土産にぴったりだ。見た目の華やかさと味の良さが重なり、家族や友人への贈り物にも喜ばれること間違いない。
人形町駅から歩いて2分ほどの好立地にあり、ふらりと立ち寄れるのも魅力だ。私のように甘いものを控えていた人でも、ここなら心から満足できるスイーツ体験ができるはず。温かい接客と老舗ならではの味わい深いお菓子に、身も心も癒される時間を過ごすことができた。次回は、別の形の人形焼や贅沢な煎餅をもっとじっくり味わいたいと思う。
ありがとう、ごちそうさまでした。
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店舗情報
店舗名 | 重盛永信堂 |
住所 | 東京都中央区日本橋人形町2丁目1−1 |
電話番号 | 03-3666-5885 |
営業時間 | 9:00-19:00 |
定休日 | 日 |
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