今回のお目当ては「清井そば」
仕事終わりの夕暮れ、沖縄料理が食べたくなり、神保町にある「清井商店」を訪れることにした。東京の中心で本格的なソーキそばが味わえると評判のこの店。
地下鉄神保町駅から徒歩数分、オフィス街の中にポツンとたたずむその外観は、素朴ながらもどこか風情があり、暖簾をくぐると沖縄の空気が流れるようだ。
店内はテーブル席が中心で、清潔感があり広々としている。壁には沖縄のポスターが貼られ、観光地のような賑やかさではなく落ち着いた雰囲気が広がっていた。お水はセルフサービス、食券制でオーダー後の料理提供は驚くほど早い。この効率の良さが、忙しいサラリーマンや学生たちに愛される理由の一つだろう。
今回は看板メニューの「清井そば」を注文。
透き通ったスープが美しく、トッピングには焼きトマトとアオサ、さらに半熟卵が並び、見るからに食欲をそそる。特筆すべきはこの店が化学調味料を一切使用していないということ。その分、かつお出汁が引き立ち、素材本来の味がダイレクトに伝わる。
一口スープを飲むと、かつおの旨味がじんわりと広がり、心が和む。麺はソーキそば特有のややぼそっとした食感があり、それがまたスープと絶妙に絡む。
トロトロに煮込まれたソーキ、特にバラ軟骨部分は驚くほど柔らかく、箸で簡単にほぐれる。
焼きトマトの酸味、アオサの磯の風味、半熟卵のコクがそれぞれ主張しつつ、全体的な調和を崩さない。
さらに、卓上には沖縄らしい紅生姜やコーレーグースが置かれており、味変も楽しめる。私はコーレーグースを少し入れてピリ辛にしてみたが、これがまた抜群の相性だった。
ソーキそばだけでなく、今回はソーキ丼とソーキの唐揚げも注文。
トロトロのソーキ肉が乗っており、ご飯との相性が最高だ。炙りの香りが再び食欲を刺激する。
ソーキの唐揚げはサクサクの衣にジューシーな肉が包まれていて、辛子をつけて食べるとまた一味違う美味しさが楽しめた。
次々とお客さんが訪れ、人気店であることがうかがえた。
神保町で味わう沖縄料理は、本場の味そのものだった。特製ソーキそばはもちろん、サイドメニューもどれも絶品。沖縄を感じたいときには、絶対にまた来よう。
ありがとう、ごちそうさまでした。
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店舗情報
店舗名 | 沖縄 特製ソーキそば 清井商店 |
住所 | 東京都千代田区神田神保町2丁目10−14 |
電話番号 | 080-2330-3700 |
営業時間 | 11:00-15:00 |
定休日 | 日 |
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