【神田志乃多寿司】120年超の伝統が詰まった絶品いなり寿司

今回のお目当ては「いなりずし」

先日、私は神田にある老舗の寿司店「神田志乃多寿司」を訪れた。創業は1877年というから、実に120年以上の歴史を誇る店である。

志乃多寿司の看板商品は「いなり寿司」だ。今回、私は持ち帰り用のいなり寿司9個入りを購入した。価格は1200円ほどで、箱に美しく詰められた様子はまるで芸術品のようであった。

油揚げの味付けはかなり甘めで、ご飯の酢は強めという対照的な味わいが特徴である。この絶妙なバランスが、長年愛され続ける理由だと感じた。

包装がレトロでこれまた良い。

志乃多寿司では、いなり寿司を「しのだ」、かんぴょう巻きを「のり巻き」と呼ぶそうだ。こうした呼び名にも老舗ならではのこだわりを感じる。店内では、いなり寿司や握り、巻き寿司などをその場で味わうこともできる。

歴史を少し掘り下げると、志乃多寿司は明治維新後に武士という職業がなくなり失業した初代が、好物だったいなり寿司を屋台で売り歩いたことが始まりだという。明治の香りが残るエピソードである。

いなり寿司だけでなく、かんぴょう巻き、太巻き、かっぱ巻き、おしんこ巻きなどの詰め合わせも販売されている。デパートでも見かける有名店であり、何度も訪れる価値があると感じた。

長い歴史を持つ「神田志乃多寿司」。その味わい深いいなり寿司をぜひ一度、堪能してみてほしい。

ありがとう、ごちそうさまでした。

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