【大鳳飯店】香ばしチキンライスが絶品！懐かしくて新しいひとりランチの楽しみ

今回のお目当ては「チキンライス」

いつも明るく社交的な友達とのランチの約束を楽しみにしていた。しかし、その日、携帯を見るとには「急用でキャンセル」のメッセージが届く。仕方なく一人でランチを取ることに決めた私がふと立ち寄ったのは「大鳳飯店」。入るのには結構勇気がいる。が、おいしい料理が待っていると期待を込めて店に入る。

お店の入り口は少し年季が入っていて、最初は「大丈夫かな？」と不安になる。近づいてみると、ディスプレイには可愛らしい飾りがあって、ほっこりするギャップに思わず笑顔に。なんだこのギャップは。ふむふむ、1964年創業らしい。

店内は落ち着いた雰囲気で、温かく迎えてくれるスタッフがいた。少し不安を感じた自分が恥ずかしくなるくらい、居心地の良い空間が広がっていた。夫婦で切り盛りしているのかな、と思いきや若いスタッフが料理を運んでいる。2回目になるが、なんだこのギャップは。

ラーメン、焼きそば、単品ではぎょうざにカニ玉。入ってよかった。さてさて、何を頼もうか。

常連客と思われるサラリーマンの会話を聞くと、どうやらこの店は不定休のようだ。Googleでは日曜日が休みになっているが、彼らが「今日は空いていてよかった」というのだから、平日が休みになることもあるのだろう。

今回はチキンライス（850円）とぎょうざ（500円）をチョイス。隣のサラリーマンがあまりにも美味しそうに食べているので私も真似することにした。

まずはチャーハン。目玉焼きをトッピングした見た目は黄金色に輝き、ふわっと広がる香りが食欲をそそる。

ひと口食べると、驚くほどパラパラとしていて、ご飯粒一粒一粒にしっかりと味が染み込んでいる。口の中で広がる香ばしさに、まさに「これぞチャーハン！」という満足感を感じた。しっかりとした塩味がご飯を引き立て、飽きることなくどんどん食べ進めていった。

常連たちが好んで頼むのもわかる。家で作ろうと思ってもこれはなかなか作れない味だ。シンプルなのにしっかり満足感がある。

次に、餃子が到着。大きめの餃子で、皮は厚め。見るからにボリューム感があり、期待が膨らむ。箸で持ち上げるとずっしりとした重みを感じた。

餃子はひと口かじると、じゅわっと肉汁が溢れ出して驚くほどジューシー。中の餡はぎっしり詰まっていて、肉の旨味が口いっぱいに広がる。皮は程よい厚みで、焼き目はカリッと香ばしく、もちもち感とのバランスも抜群。食感・味ともに満足度が高く、気づけば一皿ぺろり。思わず「もう一皿！」と言いたくなるほど、印象に残る美味しさだった。手作り感と丁寧さが伝わる、まさに職人の技を感じる一品。

しれっと麻婆豆腐（850円）も追加オーダー。ピリ辛でコクのある味わいが特徴的で、一口食べるごとに深い味わいが広がる。豆腐は柔らかく、肉と調味料が絶妙に絡んで、しっかりとした旨みがあるので、満腹なはずなのにどんどん食べ進めてしまう。

アルコール類の取り揃えも充実しているからか、スタッフはオーダーを取るために忙しなく動いている。瓶ビール、レモンサワー、大鳳ジンジャーなんてのもある。

今回は注文していないが、シューマイも評判らしい。

皮はしっとりと柔らかく、ほんのりとした甘みと肉餡の風味が絶妙に調和。蒸し加減も完璧で、口の中でとろけるような食感が楽しめるそうだ。次回のお楽しみとして、試してみたいと思う。

いい町中華に出会えた。今度は、今回来られなかった友達と来てみよう。

ありがとう、ごちそうさまでした。

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