ハラヘッタ?

【三男坊】老年夫婦が提供する高クオリティなお肉!昔の焼肉屋と侮るなかれ

焼肉

今回のお目当ては「焼肉」

目黒区に住んでいる幼馴染と、久々に会う約束をした。
会うのは3年ぶり。
幼馴染いわく、せっかく目黒に住んでいるのに
なかなか行くことのできていないお店があるとのこと。

ではそこに行くことにしようと、当日を迎えた。
今宵の晩餐はこちらのお店。

目黒区にある武蔵小山駅西口から徒歩6分

昔ながらの外観である。
それもそのはず、ここは目黒に移転する前から
50年以上営業している焼肉屋なのだから。

店に入ると、おじいちゃん、おばあちゃんが出迎えてくれた。
店内のあらゆるところから
2人で二人三脚で切り盛りしてきたということが滲み出ており、
僕は少し感極まってしまった。

そして幼馴染とメニューを眺め出す。

「まずはタンとカルビっしょ」
「お前昔から変わってないな、高校の時も同じセリフ吐いてたぞ」

と昔話に花を咲かせながら注文したお肉は次のとおり。

 ・白菜キムチ
・野菜盛り合わせナムル
・タン
・ミノ
・カルビ
・ハラミ

換気設備は換気扇
今回はたまたま人が少なかったが、満席だとかなりの煙でモクモク一面だ。

まるでそれを見透かされていたかのように、
おばあちゃんからビニール袋を渡される。
服や鞄をこれで守ろう。


程なくして、白菜キムチ(450円)と、
菜盛り合わせナムル(600円)が提供される。

キムチは辛さ控えめ酸味があり、優しい味わいだ。

ナムルはビール片手に必須な一品である。

彩りよく盛られたその味は、キムチと同様酸っぱめ
個人的に僕の好みのナムルだ。

ビールの喉越しの良さに酔いしれ、ほおが少し赤くなってきた頃に
注文したお肉のお出ましである。

まずはタン(1600円)だ。

早速、焼いていく。

肉を焼く機器はガスロースター
かなりの年季を感じさせる。

ここで幼馴染がうんちくを話し始めた。
名店の多くは炭火ではなく、ガスロースターであるとのこと。

なんで?と聞くと、
炭火は火力が安定しないので、
肉から脂が落ちた場合煙が発生して
肉に異なる味がついてしまうのだという。

でね…とまた長くなりそうなうんちくを聞いている中、
そろそろいい感じになってきた。

幼馴染の語りを強制的にストップさせ、僕は早速いただくことにした。

絶品の一言。
無限にエンドレスしてしまう味わい。

なんだこれは。
他店で上が付く肉を普通の肉として提供しているこのお店だからなのか。
タンの厚みがすごく、いかにも「を食べている感覚に陥る。

続いてはミノ(1100円)だ。
思っていた以上のボリュームである。

じわじわと焼け、ついに口の中に入れる瞬間が来た。


ぱくっ。なんという絶妙さ
そして絡んでいる揉みダレが、何度でも僕を感動させる

最後は、2種同時にご来店だ。
手前がカルビ(1550円)、奥がハラミ(1250円)である。

圧倒的な柔らかさに絶句した。
もう少し値段を高くしてもいいのではないだろうか。
軒並み価格以上の価値だ。

最高の焼肉時間は刻々と終焉を迎えつつある。
僕はさみしい。

そんな心中を察されたかのように、おじいちゃんが近づいてきて
こんなエピソードを話してくれた。

「僕はね、3兄弟の末っ子なんだ。だから店の名前を三男坊にしたんだよ。
 またおいで、いつでも待っているから。」

おじいちゃん、大好き。
そうしてお店を後にした僕は、横にいる幼馴染にお礼を言う。
「お前のおかげで最高な時間を過ごせたよ、サンキューな」
照らされた電灯の下、ほろ酔いの幼馴染は微笑む。

三男坊、ごちそうさまでした。
また絶対行きます。

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店舗情報

店舗名 三男坊
住所 〒152-0002 東京都目黒区目黒本町5丁目21−19
電話番号 03-3719-9491
営業時間 水・木・金・土・日

18:00 – 21:00

定休日 月・火

※店舗情報は変更されている場合があります。