ハラヘッタ?

【旨辛タンメン 荒木屋】身体を芯から温めるなら、じんわり滲む旨辛に決まり!

ラーメン

今回のお目当ては「五目麻婆麺」

たまには、平日のお昼に自分だけのご褒美時間を過ごしてみたくなる。
そんな思いに駆られて、蒲田駅で電車を降りた。向かったのは「旨辛タンメン荒木屋」。蒙古タンメン中本・目黒店の店長を務めていたという荒木店主が営む、知る人ぞ知る辛旨ラーメンの名店だ。

お店があるのは、駅から数分歩いた商店街の一角。うっかりしていると見過ごしてしまいそうな、控えめな外観。今日はタイミングが良く列には並ばなかった。友人によると12時過ぎにはすでに列ができることも多いらしい。けれど、思ったよりも回転は早く、10分ほどで店内へ案内されたと言っていた。

ウンター8席に、2人掛けの小さなテーブルがひとつ。すれ違うのもやっとの狭さだが、なぜかその距離感が心地よい。

注文したのは「五目麻婆麺(950円)」。トッピングにチャーシューと生卵を追加。無料で山椒とニンニクもお願いし、辛さは10段階中の8をチョイス。初めて訪れたお店という緊張感と、“からうま”への期待が、じんわりとお腹の奥を刺激する。

やがて着丼。湯気の中に立ち上がる香りから、もう旨い。
山椒の香りと味噌のコクが、鼻をくすぐる。表面を覆う麻婆豆腐餡はとろみがあり、辛さの奥にしっかりとしたコク。動物系の出汁をベースにしたスープが力強く、それでいてどこか懐かしさを感じる、そんな味わいだ。

中太ストレート麺はやや固茹でで、小麦の密度をしっかり感じる。クツっとした歯応えがあり、力強いスープと真正面からぶつかり合うバランスの良さ。レンゲを口に運ぶごとに、スープの奥から旨みがじわじわと押し寄せ、汗が頬を伝っていくのがわかる。

そして、途中で崩した生卵が、口の中にふわりと優しさを添えてくれる。尖った辛さがまろやかに包まれ、ふと気づくとスープを飲む手が止まらなくなっていた。

分厚いチャーシューは、箸で持ち上げるとその存在感に思わずにやけてしまうほど。噛むとぎゅっと詰まった肉の旨みが滲み出し、スープの味わいに負けることなく、口の中にしっかりと存在感を放ってくる。

ミニ麻婆丼も追加してしまった。こちらも旨辛だ。

店内を見渡すと、常連らしき男性たちが談笑しながら丼をすすっている。ふと、「この味は中毒になるな」と思う。
辛すぎて味がわからない、なんてことは一切ない。絶妙な辛さと深いコク。そのバランスこそが、“からうま”の真髄だ。

満足感でいっぱいのお腹を抱えて外に出ると、昼の陽射しが少し眩しい。
また平日、ふいに時間が空いたら、ふらりと来てしまうだろう。
ちょっと汗をかいて、からうまに癒される、そんなデートも悪くない。

ありがとう、ごちそうさまでした。

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店舗情報

店舗名 旨辛タンメン 荒木屋
住所 東京都大田区西蒲田7丁目63−1
電話番号 03-3710-4070
営業時間 11:00-14:00(月・水・木・金)

11:00-15:00(土・日)

17:30-21:00(水)

定休日

※店舗情報は変更されている場合があります。