今回のお目当ては「カツ丼」
この頃また仕事が多忙で、心がすり減っている。
僕が僕であるために、今最も求めているのは「炭水化物」。
昨日はラーメンを食べてしまったから、それ以外がいい。
今日のお昼の仕事はたまたま大田区だ。
この地域はとんかつ激戦区でもある。
そうして、決定したお店は名店中の名店であるとんかつ燕楽。
ここでとんかつを食べよう。我ながらいい判断だ。
蒲田駅から2駅経由して池上駅へ。そこから徒歩4分。
実はこのお店、2回目の訪問である。1年ぶりだ。
昼の閉店ギリギリに滑り込んでしまった、申し訳ない。
おかげで行列は回避できた。
店内に入ると、1年前と変わらず
庶民的で家庭のあたたかさを感じる。
大将が目の前にいるカウンターに着席し、
お品書きに書かれている料理をじっくり吟味。
前回はカツランチをいただいたので、今回はカツ丼にしよう。
「丼もので僕を満たして」と胃袋からの声も聞こえてしまったから。
胃袋の指示に従い、カツ丼(1100円)を注文。
ベストポジションで、大将の揚げ姿を眺め待ち。
職人の技が今ちょうど光っている。
そして数分後、カウンター越しに大将直々に「はい、どうぞ」と受けとった
このカツ丼。
神がかっていると言われ、
東京カツ丼ランキング2022では堂々の1位を獲得した。
出来立ての湯気は、美味しさ倍増だ。
アツアツの硬めなお米。

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甘辛の汁が、適度にお米にかけ過ぎない程度に染み込んでいる。
一切れのカツに
汁を吸いこんだ面と、
揚げたてのサクサクな面が点在。
それらはハイブリッドな美味しさを生み出している。
揚げ具合、
肉の旨味、
何より濃いめの割り下の味付けは、やはり傑物の類。
1〜2㎝くらいの分厚いヒレカツは柔らかく、
甘味の脂でかつ噛みごたえがある。
玉ねぎはたっぷりで、
そこまで火を通していないシャキシャキ感。
ほどよい甘さもある。
玉ねぎを楽しめる切り方、煮方。
そのひと工夫には、大将の手腕が発揮されている。
しっかりと火の通った、
カツの下・上に流しかける黄色と白の縞模様。
ちょうどいい柔らかさの卵の存在も、
さらに美味しさを引き立てる。
サクッ!ジュワ!
の2段活用を楽しみながらご飯を掻き込む。
背徳の美学、ここにあり。
途中で一旦、七味をかける。
これまた七味のことも計算し尽くされたカツ丼の味わいが、
口いっぱいに広がる。
箸は止まることなく、むしろスピードが上がる一方だ。
食べている途中に来た熱々の豚汁も、
これまた何杯でもおかわりしたくなる。
おかわり無料ならいいのになぁ。
白味噌仕立てで、根菜類がゴロゴロたくさん。
大根、にんじん、ねぎ、ごぼう、豚肉。
ごぼうの香りもしっかりとあり、食べ応えバツグンな豚汁だ。
パンチというよりは、あっさりめで、優しい味。
非常に丁寧に作られていて、感動のあまり泣きそうになる。
公式サイトにはこんな言葉が。
「1950年から受け継がれる秘伝の術と、最高品質の素材」
まさにこのとおり、
万人が最大級の讃辞を捧げたくなるカツ丼であった。
心を回復させてくれてありがとうございます。
ごちそうさまでした。
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店舗情報
店舗名 | とんかつ 燕楽 |
住所 | 〒146-0082 東京都大田区池上6丁目1−4 |
電話番号 | 03-3754-8243 |
営業時間 | 火・水・木・金・土
11:00 – 14:30 17:00 – 21:00 |
定休日 | 日・月 |
※店舗情報は変更されている場合があります。