今回のお目当ては「チャーハンセット」
夜勤明けの昼、私は少し疲れていた。最近、慣れない都会の生活に追われ、地元ののんびりとした雰囲気が恋しくなることが増えた。東京にはおしゃれなレストランや流行りのカフェが溢れているけれど、そんな気分じゃない日もある。今日は、肩の力を抜いて、周りを気にせずガッツリ食べたかった。
世田谷駅から徒歩3分。めちゃくちゃ味があるお店を見つけちゃった。
店先には手書きのメニューが貼られていて、どこか懐かしい雰囲気。長崎ちゃんぽん、豚バラ丼、チャーハン…どれも温かみのある家庭的なメニューばかりだ。ふと、地元の商店街にあった定食屋を思い出した。迷わず暖簾をくぐり、店内へ足を踏み入れた。
長崎ちゃんぽんが推しなのだろう。しかし今日はあえて別のメニューを注文しよう。
店の中は、仕事帰りのサラリーマンや地元の常連さんらしき人たちで賑わっていた。カウンター席に座ると、厨房からはジュワッと炒め油が跳ねる音が聞こえ、醤油やニンニクの香りがふわっと鼻をくすぐる。この感じ、久しぶりだなと思いながら、私はチャーハンセット(1,300円)を注文した。
しばらくして運ばれてきたのは、大きめの青い皿にこんもりと盛られたチャーハンと、小鉢のもつ煮込み、そしてワカメスープ。チャーハンはパラパラの仕上がりで、細かく刻まれたナルトのピンク色が彩りを添えている。いつもご飯は控えめを心掛けているけれど、今日はいいでしょう。こんもりチャーハンをおいしくいただきましょう。
スプーンで一口食べると、卵のまろやかさと豚肉の旨みが口いっぱいに広がる。ちょうどいい塩加減。シンプルなのに、どこか懐かしい味。
もつ煮込みはしっかりと煮込まれていて、味噌のコクが深い。とろとろになったもつにネギのシャキシャキ感が加わって、食感のコントラストも楽しい。ワカメスープも、優しい塩気でチャーハンとの相性が抜群だった。
店内にはさまざまな著名人のサインが飾られていた。愛されるのもわかる。都会にいながら、田舎にいるような、懐かしい雰囲気がここにはある。
食べ終わる頃には、疲れがすっかり抜けていた。店の雰囲気、料理の味、そしてちょっとした会話——そういう小さなことが、心を満たしてくれる。店を出ると、外の風が心地よく感じられた。
ありがとう、ごちそうさまでした。
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店舗情報
店舗名 | 長崎 |
住所 | 東京都世田谷区世田谷1丁目14−16 |
電話番号 | 03-3427-5448 |
営業時間 | 11:30-14:30 18:00-21:00 |
定休日 | 月 |
※店舗情報は変更されている場合があります。