今回のお目当ては「ヒレステーキ」
ステーキを愛する者にとって、ヒレステーキは特別な存在だ。脂の甘みが際立つサーロインとは異なり、ヒレ肉は無駄な脂肪が少なく、極上の柔らかさと上品な旨味を持つ。まさに、”肉の女王“とも呼ぶべき一品。今夜、私はその極上のヒレステーキを求め、鉄板焼の名店へと足を運んだ。
浅草駅そば、駒形橋西詰駅の目と鼻の先にある「鉄板焼きステーキ とみい」。
店の扉を開くと、鉄板の上で肉が焼ける音が心地よく響く。香ばしいバターの香りとともに、ジュワッと滴る肉汁が食欲を刺激する。
とびっきりの贅沢をすると決めた。ヒレステーキコース(14,300円)を注文しちゃおう。この店で一番高いメニューだ。
ふふふん。サラダもなんだかおしゃれ。気分が上がってくる。
メインのヒレがやってきた。
シェフが鉄板の上に厚切りのヒレ肉を置くと、ジュワッという音とともに肉汁が弾け、食欲をそそる香りが広がる。にんにくのスライスも一緒に焼かれ、その香ばしさがさらに食欲を刺激する。食べたあとは人と近づきにくい、そんなビジュアルだが、今日は「おひとり様」だ。心ゆくまで堪能できる。
目の前でシェフが手際よくステーキを焼く様子を眺めることができる特等席だ。
焼きあがった外は香ばしく焼かれ、中は美しいロゼ色の完璧な焼き加減。一口頬張ると、柔らかくジューシーな肉が口の中でとろけ、上品な旨味が広がる。にんにくの風味がアクセントとなり、至福の味わいを演出する。
コースではライスかトーストが選べる。ご飯との相性もバッチリだが、トーストでもマッチしそう。
焼き野菜もとってもおしゃれ。
食事を楽しんでいると、隣の席の常連らしき男性が話しかけてきた。「ここのステーキは本当に絶品ですよね。銀座で食べたら3倍はするステーキを浅草で味わえるんですから。」彼の言葉に私も深く頷く。確かに、このクオリティのステーキをこの価格で味わえるのは驚きだ。
せっかくの贅沢だと思い、ハンバーグステーキ(190g1,900円)を追加することにした。
とても柔らかい。肉汁たっぷりなのに重くない。なんてすばらしい食べ物なんだ!
先ほど話しかけてくれた男性は車海老を食べていた。私も…と思ったが、明日の自分が「次にしておけばよかった…」と思いそうでとどまった。
食後、シェフが気さくに話しかけてきた。「お口に合いましたか?」彩花は満面の笑みで「最高でした。こんなに美味しいステーキは初めてです。」と答える。シェフは嬉しそうに微笑み、「それは良かった。またぜひお越しください。」と声をかけてくれた。
店を出ると、浅草の夜風が心地よく頬を撫でる。私は満たされたお腹と心で、また明日から頑張ろうという気持ちになった。「とみい」でのひとときは、私にとって特別な思い出となった。
また来る日のために、明日からも頑張ろう。
ありがとう、ごちそうさまでした。
店舗情報
店舗名 | 鉄板焼ステーキ とみい |
住所 | 東京都台東区雷門2丁目4−9 明祐ビル |
電話番号 | 03-3843-8060 |
営業時間 | 17:00-20:30 |
定休日 | 水 |
※店舗情報は変更されている場合があります。